日本橋室町一丁目、東京都中央区の一角に構える金子半之助 日本橋総本店。1階はカウンター5席、2階はテーブル4卓を備えた小ぶりな店構えで、ランチから夜19時過ぎまで、平日・休日を問わず行列が絶えません。予約は受け付けておらず、当日並びのみ。2階へ向かう階段はかなりの急勾配で、2階の席は相席になる場合もあります。入口横にトイレがあり、お会計はキャッシュレスに対応しています。
看板の江戸前天丼(1,600円)は、豊洲市場から仕入れた素材で組み立てられています。主役は30cm大の穴子1本の天ぷら。サクッとした衣の中は身がふわりとほぐれ、臭みがありません。車海老2本はプリプリとした弾力があり、身が太く肉厚。そこにイカのかき揚げ、ししとう、半熟卵の天ぷらが加わります。丼の底にはごま油の香りを纏った秘伝のタレがたまり、甘すぎず辛すぎない塩梅がご飯に染み込みすぎない絶妙な加減で仕上がっています。
半熟卵の天ぷらは、崩して天ぷら全体に絡めることでまろやかさが加わり、一杯の中で味変を楽しめます。ご飯はどんぶりが浅めに作られているため見た目ほど量は多くなく、天ぷらの存在感が際立つ構成です。ご飯の下の方にタレが溜まる仕組みで、食べ進めるごとに味の変化があります。
特上江戸前天丼(3,600円)は、穴子・車海老2尾に加え、蟹爪・帆立の大葉巻き・のり・ししとう・半熟卵の天ぷらが揃い、蟹味噌汁とフルーツが付きます。蟹の味噌汁には蟹半身がまるごと入っており、豆腐の味噌汁(120円)は出汁のきいた一杯として別途注文できます。
卓上には壺入りのごぼうの甘酢漬けとたくあんが無料で置かれており、天ぷらの合間の箸休めとして機能します。セルフサービスで温かい黒豆茶も用意されており、黒豆の入った独特の風味のお茶は他の天丼店では見かけないサービスです。
行列中でも、スタッフが外まで注文を聞きに来てくれるため、着席と同時にほどなく天丼が提供されます。回転はゆっくりめながら比較的スムーズに進む仕組みで、ランチの混雑時間帯でも待ち時間の見通しが立てやすい店です。平日は11時、土日祝は10時のオープンで、夜は21時30分(土日は20時30分)まで営業しています。